
あなたは「起業したい」と思っているが、以下のことで悩んでいないでしょうか?
- 今の会社の待遇が不満だから起業したい
- もっとやりがいある仕事するために起業したい
- 起業したいけど、何をしていけばよいかわからない
- 起業したいけど、お金がない・アイデアがない・人脈がない
色んな理由によって「起業したい」と考えている人は多くいるでしょうし、私に起業の相談をしてくる人もいます。
私は決まって誰に対しても「起業したいのであれば、起業すればいいじゃないですか」とシンプルに答えています。
なぜなら、起業すること自体は、誰の許可も資格も必要ないわけであり、本気で起業しようと思えば誰だって起業はできるからです。
ですが、多くの人は「アイデアがないから、資金がないから、人脈がないから、家族の反対があって・・・」などと、言い始める。
それに対して私は、「じゃぁ、起業しなきゃいいんじゃないですか」と、これまたシンプルに応え、以上終了となる。
結局、圧倒的多数の人は、もっともらしい言い訳ばかりを言って、起業することはないのが実情です。
それが良いか悪いのかは別として、私から言わせれば、「起業したい!」という気持ちの本気度が足りないというか、ほぼないもしくは、単に起業する実力がない人だと認識しています。
本気で起業したいと考えているのであれば、どんな困難や逆境があったとしても起業するからです。
多くの人は「起業したい!」と口では言っていても、本当のところは「起業したいけど・・・」起業出来たらいいなぁ~程度であるから、起業したくても起業できないのは当然だと思います。
ちなみに私は、23歳で起業し、一時は、年商3億円以上になり上場を目指す規模までいきました。
しかしながら、10年後に倒産を経験。
それから、約2年間、上場会社2社の社長室(東証一部:年商5,000億円超など)でビジネスキャリアを積みました。
そして、再度起業し3年で年商1億円を突破、営業利益と役員報酬の合計が1億円を超すと共に5年以上黒字経営を実現しています。
そんな私だからこそ、誰よりも「起業したい!」という気持ちを持って起業している自負があります。
きっと、この本文を読み終えるころにはあなた自身が「起業したい」という気持ちが、どの程度本気なのか、また、起業するにはまず何をすればよいのかが、分かると思います。
少なくとも、起業したいと思っても起業しない・できない人の本当の原因が分かるのは間違いありません。
目次
1.起業したいなら、やるべきことがある
起業するには、人・モノ・金・アイデアなどが必要だと言われますが、それ以前に重要なやるべきことがあります。
多くの人は、その事を知らないもしくは重要視していないと思います。
ですので、ここでは起業したいと本気で考えている人が、やるべきことを紹介していきたいと思います。
1-1.起業する理由を明確に決める
起業する理由は、人それぞれあると思いますし、基本的に起業する理由は、何でもよいと思います。
例えば、今の会社の待遇や上司に不満があるから、お金持ちになりたいから、自分のやりたい仕事をしたいから、とか・・・。
何でもよいと思いますが、それらの問題というのは、「起業すれば解決するのか」ということも同時に考えてみてほしいと思います。
なぜなら、現状の会社での状況(上司や人間関係、給料含めた待遇など)に対して、不満があるということの場合、それって「起業すれば解決する」のではなく転職しても解決することではないのか、ということです。
何でも、「起業すれば解決する」という勘違いをしている人もいるので、その点においては注意が必要だと思います。
さて、起業する理由を明確に決めるポイントとしては、次に挙げる項目を満たしておくべきだと思います。
- あなた自身が心の底から思っていること(嘘偽りのない本心)
- あなたの大事な人も共感してくれて応援されるもの
その上で、その起業する理由がどんな困難や逆境になっても、揺るがないものなのかどうかをじっくりと時間をかけて、起業する理由を確認してもらいたいと思います。
なぜなら、起業していくうえで、起業する理由というが最も大事なことであり、その理由の強さ弱さによって本当に起業するかどうかおよび起業後の困難や逆境に耐えられるものなのかどうかが決まるからです。
だからこそ、あなた自身が心の底から思っている本心でなければならないし、あなたの大事な人が共感し応援してくれるようなものでなければ、ならないわけです。
1-2.徹底的に勉強して知識を得る
起業、会社経営、起業しようとしている分野においてのことを徹底的に調べ勉強するということです。
残念ながらというか、起業を考えている人・しようとしている人・している人含め、ほとんどの人が、勉強していません。
起業に限らず、知らないということはその時点でリスクが高いといことを意味しているわけです。
だから、起業できないし、起業したとしても当然のように失敗していっているのだと思います。その原因の多くは、圧倒的な知識不足であることは間違いありません。
少なくとも、私のところに相談に来る人や起業が失敗している人は、全く言っていいほどに、起業、会社経営や起業しているその分野のことについて勉強していないもしくは、勉強不足だということです。
正に、話にならないという(知識がある人とない人とは、話しが噛み合わない)状況です。
勿論、勉強し知識があれば起業ができて成功するという単純な話ではないですが、少なくとも、起業して成功している人は、勉強もせず知識もないという人はいません。
では、なぜ知識が必要なのかというと、知識がなければ、効果的な行動ができない、効果的な行動ができなければ、成果に結びついていかないからです。
知識の量に比例して効果的な行動と成果に結びついているのは、間違いありません。
ちなみに、私は大学の4年間で起業、経営、社長、経済、金融、成功哲学(自己啓発)、古典など少なくとも500冊以上は読破していますし、以降も読書を欠かすことはありませんので累計で1,000冊単位で読書をしています。
知っていて損することは、ほとんどありませんが、知らないで損することは恐ろしいほどに多く多いのが現実世界なのは、紛れもない事実だと思います。
1-3.起業するべきかどうかを決める
起業したいという気持ちが、本当に本気なのかが最も重要なことだと思います。
私が言っている、”本気”という言葉の定義は次のようなことだとしています。
~どんな困難や逆境があったとしても自分の人生を懸けてでも達成する気持ち~
何事も新しいことにチャレンジしていことには、特に起業の場合においては、困難や逆境がつきものです。
ですから、その困難や逆境に打ち勝っていくためにも、本気でなければ乗り越えられないからです。
いや、本気で取り組んだとしても起業できるかどうか分からない、仮に起業できたとしても成功の保証などなく、全ては自分の実力次第で結果および自分自身の人生が大きく変わる厳しい世界でもあります。
起業するとは、そういうことであり、だからこそ多くの人は、もっともらしい言い訳ばかりして結局、起業しない、いや起業することができないのだと思います。
起業したいと考え、直ぐに起業する人もいるでしょうが、多くの人は起業したいと考えても、本当に起業しようかどうかについて迷うと思います。
起業しようと思い、起業する理由を決め、徹底的に勉強して知識を得ても、そこから迷い悩み実際には起業しない人の方が多いのだと思います。
起業や会社経営などについて勉強していくうえにおいて、自分には難しい、無理だと思えば起業しなくても良いと思いますし、できると思えば起業すればよいと思います。
何も起業することだけが人生ではありません。実際に、起業に向いている人もいれば、向いていない人もいるのが現実ですから。
ですから、今一度、起業するべきかどうかを時間をかけてじっくりと考えてから起業するかどうかの結論を出すことをおススメします。
2.起業したいけど起業できない7つの言い訳
起業したいけど起業できない、しない人が言う代表的な7つの言い訳というのがあります。
その中でも「起業したいけど○○がない、足りない・・・」など、起業したいけど起業しない、できない人の多くが言う、もっともらしい言い訳に対しての私の見解を紹介していきたいと思います。
ちなみに、起業したいけど起業しない理由がありますので参考まで。
- 自己資金が不足している :40.3%
- 失敗したときのリスクが大きい :30.4%
- 財務、税務、法務に関する知識が不足している:24.1%
- 十分な収入が得られそうにない :23.4%
- ビジネスのアイデアが思いつかない :22.0%
「起業と起業意識に関する調査」日本政策金融公庫調べ(2015年1月21日)
2-1.起業したいけどお金がない
これが最も多く聞かれることですし、色んな起業関係のデータなどからも目にするものです。
起業したいけどお金がないから起業できないというのなら、次の質問に答えてほしい。
- 起業する際に必要なお金の金額がいくらか計算してますか?
- 自己資金を準備してますか?毎月いくら貯めてますか?
- 自己資金以外の資金調達方法を考えていますか?
- 起業するに必要なお金が準備出来たら、本当に起業しますか?
起業する際に必要なお金の金額は、人それぞれ事業内容によっても違うので何とも言えませんが、起業する際の資金調達というのは、次の3つしかありません。
- 自己資金
- 借入
- 出資
つまり、起業するのであれば、自己資金を用意するか足りないのであれば自己資金以外の方法で用意するしかないということです。
起業資金については「起業資金を6,000万円以上調達した経験者が語ること」で起業資金の調達先の情報や資金調達を成功させるための具体的な方法について、詳しく説明しているので是非お読み頂きたいと思います。
2-2.起業したいけどアイデアがない
起業したいけどアイデアがないから起業できないというのなら、次の質問に答えてほしい。
- 起業アイデアを現状どのくらいの数考えてますか?
- 起業アイデアを1日どのくらいの時間考えてますか?
- 起業アイデアの見つけ方、発想の仕方をどのくらい知ってますか?
- 起業アイデアが斬新なものでなければ、起業できないと勘違いしてませんか?
起業アイデアについては「起業アイデアが見つかる!6つの必読記事」でアイデアの発見法やリスクが低いアイデアについて詳しく説明しているので是非お読み頂きたいと思います。
2-3.起業したけどリスクがあるから
起業したいけどリスクがあるから起業できないというのなら、次の質問に答えてほしい。
- 起業のリスクというのは具体的にどのようなことですか?
- 起業の最大のリスクは何か知っていますか?
- 起業のリスクを回避または最小限に抑える方法を考えていますか?
起業リスクについては「起業リスクの内容と起業リスクを最小限に抑える13のこと」で起業リスクの本質と起業リスクの回避の方法について詳しく説明しているので是非お読み頂きたいと思います。
2-4.起業したいけど人脈がない
起業したいけど人脈がないから起業できないというのなら、次の質問に答えてほしい。
- 人脈というのは、どのようなことですか?
- 今現在のあなたの人脈はどのくらいありますか?
- 人脈作りの具体的な方法をどれだけ知ってますか?
- 人脈作りをするためにどのような行動をしていますか?
人脈については「人脈作りを加速させる方法と人に好かれる6原則が分かる!」で人脈作りを加速させる方法について詳しく説明しているので是非お読み頂きたいと思います。
2-5.起業したいけど知識や経験がない
起業したいけど知識や経験がないから起業できないというのなら、次の質問に答えてほしい。
- 起業にはどんな知識や経験が必要だと考えていますか?
- 今現在のあなたは、その知識や経験はどの程度ありますか?
- その知識や経験を得るために、具体的にどのようなことをしていますか?
2-6.起業したいけど家族の反対がある
起業したいけど家族の反対があるから起業できないというのなら、次の質問に答えてほしい。
- 起業するという本気の気持ちをしっかりと家族に伝えていますか?
- 起業してうまくいかなかった場合のプランを家族に説明していますか?
- 家族の理解を得られるために、どれだけ時間をかけて説明していますか?
ただ、「起業したいけど、家族の反対がある・・・」と言っている人は、仮に家族の反対がなくても起業することはないと思います。
2-7.起業したいけど学生・女性・主婦だから
起業したいけど、まだ若い・学生・女性・主婦だからというのなら、次の質問に答えてほしい。
- 起業するのに身分が関係ありますか?
- 起業するのにどんな不利なことがありますか?
- 20代、学生、女性、主婦でも起業している人を知りませんか?
それぞれ
「20代で起業するメリットと20代で起業した起業家の体験談」
「学生起業をすべきかどうかが分かる必読記事と15の成功事例」
「女性起業の起業術が見つかる!知っておきたい6つのこと」
「主婦起業の起業術が見つかる!4つのこと」
で、具体的な情報を詳しく説明しているので是非お読み頂きたいと思います。
3.起業したいけど、しない・できない人の本当の原因は勇気がないから
実際に起業している人でも、最初からお金、アイデア、人脈、知識や経験などがあった人はいません。
起業したいけど、しないできない人の本当の原因というのは、お金、アイデアや人脈などがないからではなく、未知の世界へ前進していく”勇気がないから”です。
その勇気がないから、お金やアイデアや人脈がないなどと、もっともらしい言い訳で、自分自身の勇気がないことから目を背けているだけです。
本当は自分自身でも気づいているはずなのでしょうが・・・、それが本当の原因です。
勿論、誰だって未知の世界へ前進していくことは、怖いです。ですが、起業したいのであれば、その未知の世界へ前進する勇気を持ち合わせなければ、起業できないのです。
少なくとも、良くも悪くも起業している人起業していない人に比べ、未知の世界へ前進していく勇気は持ち合わせています。
この勇気を持つということは、本当に難しいことだと思います。
なぜなら、人の影響を受けて勇気を持つということは、不可能であり、自分自身の中から湧き上がってこなければならないものだからです。
場合によっては、成功者の本やセミナーへ行き、刺激を受け勇気をもらうこともあるでしょうが、それはほとんどの場合、一時的な効力しかなく実際は、成功者の本やセミナーがちょっとしたキッカケで、自分自身の中から勇気が湧き上がってくるものだからです。
むしろ、その勇気が湧き上がってこないのであれば、起業することはできないですし、やめておいた方が良いと思います。
『何かをしたい者は手段を見つけ、何もしたくない者は言い訳を見つける』アラビアのことわざ
4.起業したい人に必要なスキル、これがなければ起業は無理
起業したい人にとって、必要なスキルというのはいくつもありますが、突き詰めていくとこの3つのスキルがあれば起業できるし、起業成功していくことが出来るということになります。
- 営業のスキル
- 集客のスキル
- 資金調達のスキル
逆に言うと、起業できない人起業して成功していない人は、この3つのスキルがないということになります。
ですから、この3つのスキルがあるかないかを起業したい人は身につけておく必要があります。
また、スキルがあるかないかのレベルというのは、実践の場で経験して成功体験があるかどうか、実践の場で通用する圧倒的な知識があるかどうかがポイントだと思います。
起業する起業して成功していくには、この3つのスキル全てが必要ですから、これらのスキルがなければ、起業しても高確率で失敗しますので起業はしない方が良い、いや起業すべきではないです。
4-1.営業のスキル
営業のスキル、売る力があれば起業は出来ますし、成功するとも言えます。
結局ところ、起業というのは何かの商品やサービスを販売していくことであり、どんな良い商品やサービスがあったとしても、売れなければ売上0円ということです。
起業して成功している人に多いのは、前職で営業の成績が良かったタイプです(トップクラス)。
何はなくてもまずは、営業のスキルだけは持ち合わせておく必要があります。
4-2.集客のスキル
営業のスキルとも関連してきますが、お客さんを集めるスキルが必要です。
商品やサービスに興味も持ってくれる人(見込み客※質と量ともに)を如何にして集めるのかが非常に重要です。
なぜなら、いくら営業のスキルがあったとしても、営業のスキルを活かすためにも集客のスキルがなければ営業のスキルを発揮するチャンスがないからです。
営業のスキルと集客のスキルは、ワンセットであると考えておくべきだと思います。
つまり、起業がうまくいくかどうかは、見込み客を如何に集めて、その見込み客に商品やサービスを如何に購入してもらうかどうかということに集約されるということです。
4-3.資金調達のスキル
起業する規模にもよりますが、多くの場合、資金が常に潤沢な状況ではありません。
特に起業当初は勿論、起業して一時的に資金不足になる状況も訪れます。
ですから、そういう状況に際して、資金調達のスキルがなければ、事業のピンチを乗り越えさらに事業拡大させていくことができないからです。
5.まとめ
規模やレベルは様々あると思いますが、起業すること自体は、それこそ誰にでもできます。
最も大事なことは、起業することではなく、起業して成功する、成功し続けるということであるということです。
起業しようと考えてしない人・できない人・失敗している人、様々ですが、元々起業する力がないもしくは起業しても成功していく力がない人が起業している、いや起業しちゃっているという印象です。
単に「起業したい!」ではなく、起業して成功していくためには、何をしていけばよいのかを考えて行動していってほしいと思います。
また、起業成功について「起業成功するために、絶対に知っておきたい7つのこと」で起業成功のための条件や必要なスキルについて、詳しく説明しているので是非お読み頂きたいと思います。